退任のご挨拶


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本日の理事会をもって、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会の理事を退任致しました。

明日の公認ホームインスペクター資格試験の合格発表で、合格された皆様のお手元に届く会報誌での鼎談記事が、最後のお仕事になります。

設立から10年、設立時は理事長の長嶋と2人で、資格試験制度をつくるためにあちこち交渉してまわり、イベントやPR、ロビー活動もろもろぜんぶ手弁当で駆け抜け、1回目の試験から想像以上の方々に受験いただき、仲間になってくれて、志をともに語ってくれる人たちが増えて、全国に広がって、制度ができて…気がついたら10年経っていました。

まだまだスタートラインで、道半ばの課題だらけ、力不足という反省と、振り返ったらもう二度と同じようにやれないと思うほどの勢いや情熱、使命感があった自分に恥じない気持ちと、こんなにも未熟な活動に過分なほどの応援・支援を各所からいただいたことへの心からの感謝と…

お伝えしたいこと、御礼申し上げたいことは山ほどあるはずなのに、なんだか、どうにも上手く言い表せる気がしません。

退任の理由はいくつかありますが、「理事などの役職はできるだけ、若い方・新しい方へ交代し進化させていくべき」と私が考えていることが一番大きいです。

数年前からタイミングをずっと考え続けてましたが、今も完全なボランティアで、本業時間かプライベート時間をあててのハードワークや重責を誰かに渡すことがなかなかできず、プロジェクトの区切りや他理事の得意領域との調整がつきませんでした。

ただ今回、いくつか区切りや新しいことを始める前に、やはりこのタイミングで一度、新しい視点が入ったほうがいいと考え、無理をお願いしました。

またこれは個人的なことになってしまいますが、設立から数年、フリーエージェントのPRコンサルタントだった私は、予想もしてませんでしたが(汗)さくら事務所の役員となり、のちに代表就任し、それから売り上げも規模も事業領域もかなり大きくなって、時間と体力のやりくりがどうにもとれなくなってきたこともあります。

5分10分のプライベートな打ち合わせをうんとうんと申し訳なさそうに頼んできたり、たまーに一緒にごはん食べに行くだけで大げさなほど喜んでくれたり…そんなメンバーたちの様子や、惜しみなくアドバイスや応援をしてくださり、とにかく事業の進化・成長をならんで喜び、叱咤激励してくださるご依頼者さまや新規事業パートナーさん、

私の時間と体力をどこに最大限ふりむけ、集中させるかを考えたとき、私でなければできないこと、私がいたほうが喜んでいただけて価値がふくらむところ、私を本当に必要としてくれるところに身を置きたいと葛藤することが多くなりました。

それはひとえに私が不器用で能力不足だからなのですが、私自身、得意としてるのは混沌の中で新しいことを荒っぽくハンズオンでとりあえず立ち上げちゃうフットワークや、強引に人を巻き込むPR力だったりして、形になり、大きく丁寧に整えていくフェーズより、今やりかけてる新しい事業やこれから立ち上げること、得意なことにアクセルを踏んだほうが、結果として全体に貢献できるインパクトは大きくでき、ひいては業界関係の皆さまのお役にも立てるのではと思っています。

昔からずーっと厳しくもあたたかく応援してくださるメディアの方が「大西さん、最近ちょっと真面目になったよね」と。

「お前、突っ走って尖ってなくて、つまんなくなったよな」を、100倍に希釈してくださった言葉だと自覚しています。

協会立上げからの数年は、本当に無茶たくさんやりました。

1日20時間とか働いて、いろんなことが朦朧してたのもあるけど(苦笑)、建築士試験の日に会場へ浴衣でビラ巻きに行って仰天されたり、面白いイベントしかけたら人が来すぎて2会場バスで移動させ、自分が乗り忘れてバスと並走したり。

詳しくは書けないけど、全国の図書館や大学から激しく戸惑ったお電話いただくこともやらかしたり…

随分ご迷惑おかけしたり、怒られたり、脅されたり、でも本当にたくさんの方に笑っていただいて、応援いただいた。

能はないけど熱と愛はある、なんだかよくわからないけど面白い、そう言って皆さんが温かい目で見守り、応援し、当事者として理想を追ってくれる仲間がたくさん集ってくださって。

心から感謝しています。本当にありがとうございました。

退任だけでなく、個人的に他にもいくつか手放したり、やり方を変えていきますが、時間と体力をまたチャージしてもう一度、「あいつまたやりよった…」と苦笑されるような、ふりきれた無茶や面白いことを、次は若いメンバーがのびのび遊ぶ場をつくりつつ、時にはおばちゃんも自ら暴れさせてもらって、

違う立場で同じ夢を見て、「やっぱりお前あいかわらず馬鹿だけどおもろいわ」と笑っていただいたり、この業界で働く人みなが楽しくてしかたない、誇らしい、そんな光景を見たいし、なにより、日本の人と不動産のより幸せな関係を、うんと加速させていきたい。

まとまらないままの長文・乱文、またこういった形でのご挨拶ですみません。大変お世話になりました。

引き続き、同志として、さまざまご指導、ご一緒いただけると嬉しいです。今後ともどうぞよろしくお願い致します。