取材記事と、苦しんで頑張ってる人に伝えたいこと


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今週の住宅新報さん【ひと】欄で取材いただきました。いつも応援いただき、ありがとうございます。

今年4月からの宅建業法改正を見据え、業界各社が「インスペクション」という単語を当たり前のように口にする日が来るなんて、17年前にさくら事務所創業者である長嶋から「普及活動を一緒にやってもらえないか」と誘ってもらった頃には、想像すらできていませんでした。

それまでとても環境には恵まれていて、女性が男性とまったく同じ条件で、言ったもん、成果出したもんがすべて、という仕事や会社しか経験してきておらず、今でこそ年とってだーいぶ丸くなりましたが(汗)、負けん気と正義感が強すぎて可愛げなんぞ微塵もない私をあれやこれや引き上げてくださる環境でぬくぬく育っていたので、飛び込んだ当初は度肝ぬかれることばかりでした。

業界団体へ講演に行ったら「お嬢ちゃん」と呼ばれたり、社を代表して会に出席したら「あのね、あなたに何がわかるの?上の男性にお願いしてらっしゃい」とか、講演後に「いいか、あんたらのやってることは我々の粗探しだよ。聞きたかないんだよ、そんな話」と指さされたりしたこと、人生初の貴重な経験が山ほどあって、ぜんぶ素晴らしい財産というか、血肉になっています。

社内も女性というだけでの給与水準があったり、「お前は目障りだって皆が言ってる。辞めさせてやる」と嫌がらせを受けたり、それら喧嘩をまた全力で買いに行くものだから、社内の人たちもさぞハラハラしただろうし、随分と迷惑もかけました。

「男を利用してのしあがるタイプ」と男性から、「あそこまでおっさん化して、ああはなりたくない」と女性から中傷されてる時には、本当に自分がどんな立ち居振る舞いをすればいいのかわからなくなって、いろんな人や何より自分を信じられなくて疑心暗鬼になったり。

でもやっぱり、いつどんな時にも信じられないくらいの思いやりや、見返りなんてこれっぽっちも期待しない手助けがあらわれたり、超一流の方々が面白がり可愛がり応援してくださって、夢中で暗い海を泳ぎ続けて手足も痺れ切って顔をあげたら、いつのまにか前にも横にも手を差し伸べてくれたり、背中見せてくれる、イキイキ泳いでる方々がたくさんいる海で思いもよらないところまで来た、という感じでしょうか。

その間に業界も社会全体も、仕事も状況もあらゆることが様変わりし、進化し、素晴らしいニューフェースが続々登場するエキサイティングな様相になってきました。

何より自分自身も、いろんな経験値と感謝しかないご縁に恵まれて、当時の未熟すぎて他責性も高い自分のとらえ方や底の浅さが恥ずかしくてもう、赤面しかないのですが。随分、変わったと思いますし、これからも変わり続けたい。

そしてきっと、これからもそんな遠泳がずっと、「もう十分だね」と自分で幕引きするまでずっと、続くのだと思います。

だからもし女性でも男性でも、若い人が悩んだり苦しんだりしていたら、本当に微力だけれども何かしらの力になれれば嬉しいし、

経験や時間が解決してくれることは想像以上にたくさんあって、超短期的な目の前のことだけに思いつめなくてもいい。

捨てる神あれば拾う神ありって本当で、目の前のことを全力でやりきっていれば、とことん嫌な人がたちあらわれても、それ以上に凄い人たちに救われたり、思いがけないあたたかさをもらえる。これは本当に。

それらは「仕事の滝」とか「上司の滝」あるいは「精神と時の部屋」みたいな最高の行だから、必ず自分の基礎体力や信念や、能力をがっつり伸ばしていってくれる。

もちろん、とことん辛いときはそっと自分を休めて甘やかし、嵐が通り過ぎるのを待てばいいし、かけがえのない、自分にしかない個性や才能を誰よりも自分自身が信じてあげてほしい。

できればいつか、乗り越えて笑えるようになったときはまた、いつかの自分のようにもがく人たちを、弾けるような笑顔であたためてあげられるといいですね。

ということを、全力で伝えていきたいなと思います。